カルボキシメチルセルロースナトリウム(Sodium Carboxymethyl Cellose)は、別名CMC-Na、繊維素グリコール酸ナトリウムとも言われ、一般にはCMCと呼ばれています。

工業技術院(当時)の許可を受けて、1950年に先駆けとなって発売開始したもので、当社は「わが国のCMC業界のパイオニア」というべき立場にあります。
セルロースとカセイソーダ・モノクロル酢酸を反応させ、セルロースの水産基を部分的にカルボキシメチル基でエーテル化して得られるアニオン系高分子電解質です。
用途としましては、食品、医薬品、化粧品、配合飼料、繊維、建材、製紙、窯業、土木・ボーリングなど広範囲に渡っており、増粘剤、分散安定剤、粘着剤、保護コロイド剤などとして用いられています。

食品添加物規格のものがメインで、下記の性質により高い利用価値を提供しています。

1.冷水・温湯のいずれにも容易に溶けて粘稠な糊液となります。
2.温度による糊液の粘度変化が少なく、経日による粘度変化もほとんどありません。
3.乳化分散性、懸濁性があります。
4.強靭にして透明な皮膜を作り、接着性があります。
5.天然糊料に比べて科学的作用に対し安定で、腐敗しにくいです。
6.無味、無臭で生理的に無害であります。
7.有機溶剤、油、グリースには溶けません。
8.天然ガム及び他の水溶性糊料との相溶性があります。

TPTの化学構造式